「心が整う和菓子教室 ～自分らしさを発見出来る場所～」

「人生の転機がありました」

家族は大切な存在だからこそ、家族のサポートを優先することは当たり前だと思ってきました。
ところが、夫の単身赴任中に様々なことが重なります。
両親の介護、子どもの受験、自身の手術、当時は仕事もしていました。
いつものように家族を支えなくてはと思う反面、自分のことをずっと後回しにしてきたことへの怒りの気持ちが初めてわいてきました。
「私は何が好きで何がしたいのか？」「私の人生何なんだろう？」
そこから自分探しが始まります。
そんな時に出会ったのが、和菓子教室でした。
当時マインドフルネスを学んでいたのですが、集中して和菓子を作ることもマインドフルネスみたいだなと感じました。
瞑想しなくても頭の中のモヤモヤが晴れ、心が整っていく感覚があったからです。
出来上がった和菓子を見ると自分でもかわいいと思えるし、家に持ち帰ったら「かわいい」「美味しい」と家族も喜んでくれて。
普段、家族に料理を作っても喜んではくれないし、手の込んだ料理を作っても反応が薄いのに、和菓子には物凄く反応してくれたことがとても嬉しく、継続して和菓子教室へ通うことにしました。
和菓子を作るようになると、季節や行事を敏感に感じるようになりました。
また、何か問題があると、その問題から距離を取ることがなかなか出来なかったのですが、和菓子作りに集中すると自然と問題から離れられるので、いつの間にかリフレッシュ出来る所も魅力でした。
和菓子教室に通うことで、どんどん心が開放されていき、感性や自分らしさを取り戻すことが出来た喜びを今度はお客さまに提供出来たら…そう思い、現在に至ります。

「和菓子作りで得られるもの」

作ることに苦手意識のある方がレッスンに来られることもあります。
「不器用な私でも和菓子が作れた」「持ち帰ったら家族が喜んでくれた」
そう言って、自分の手で作れたことへの感動を表現される度に、嬉しい気持ちでいっぱいになります。
出来なかったことが出来たと自信を取り戻される姿、オンリーワンの和菓子を作ったことがきっかけで、ご自身の中にある可能性や新たな創造性に気付かれる姿はとても輝いて見えます。
ご要望により和菓子を販売することもありますが、販売をすること以上に、お客さまとレッスンをご一緒させていただくプロセスに凄くやりがいを感じます。

「これまでの経験が活かされている」

大学卒業後、自動車メーカーに就職、その後は結婚退職をし、調理師免許取得、出産、パン教室開催、消費生活アドバイザー相談員として活動。
これまでに経験したことが、和菓子教室を運営する上で活かされていると感じます。
もともとは受動的な性格でしたが、学生時代の生徒会活動や就職先で、主体力と創造力が鍛えられたこともそのひとつ。
カラーを学んだ経験もあり、色彩感覚が磨かれたことも和菓子作りに役立っています。
また、公的機関で15年間、消費生活アドバイザー相談員をしている時に、約5000件の暮らしのお困りごとを解決してきました。
その過程で表面的な悩みの部分だけでなく、心の中の問題解決に導くことが大切だと感じ、心理学、脳科学、コーチング、カウンセリングを学びました。
和菓子を作りながら世間話をしていると、お客さまの日常のお悩み相談を受けることがあります。
気付くとお客さまの状態を汲み取りながら寄り添い、時に捉え方を変えて対応するという、長年培ったスタイルが活かされていると感じます。
明るい気持ちになって帰られる時のお客さまの笑顔は私を元気にしてくれます。

「自分のことも大切に…」

自分を後回しにすることで、好きなことすらわからなくなってしまう…
そういう時期もあるかと思います。
自分を変えたいと、あの時思わなかったら…今も親のため、夫のため、子どものため、家族や仕事を優先し、自分のケアを疎かにして頑張り過ぎていたかもしれません。
家族のためにこうあるべきという思い込みが外れると心も開放され、流れに乗って楽に生きている感覚になりました。
家族はもちろん大切だけど自分のことも大切にする…そんな生き方を私は応援したいと思っています。
自分を見つめる時間を取ることも時には必要です。
和菓子レッスンがそんな時間になったら嬉しく思います。
そして心が整っていくことで、必ず自分らしさを取り戻すことが出来ると信じています。
心が整う和菓子教室は、作る楽しさと自分らしさを発見出来る場所。
そんな想いを込めて、今後も和菓子ライフデザイナーとして、お客さまの笑顔を引き出して行けたらと思っています。

事業所概要