首藤　規恵
税理士　首藤税務会計事務所

「 32歳、簿記３級からのスタートでした」

「経理という重箱の隅をつつく」

私は、現在、税理士として、会社の経理を診ることを仕事としています。
顧客のほとんどが、起業間もない会社です。
まだ、社員を取ることすらままならない社長さんたちは、毎日、仕事に忙殺されています。
起業して間もない時期、会社を前にすすめるためには、ある程度は仕方のないことかもしれません。
すると、どうしても、経理や税務の業務はおろそかになってきます…というより、その知識がほとんどないというのが実状です。そしてそこには、多くの無駄や無理が潜んでいます。
私は、そんなところを経理面から精査していきます。まさに「重箱の隅をつつく」ような作業…私の最も得意とする作業です。

「やる気になれば、なんでもできる」

32才で、簿記の3級を取ります。
なんかいけそう…という理由ですぐに2級を取得。
このまま1級をとるか、それとも税理士試験に挑戦するかを、悩むことなく後者を選択します。
高校は中高一貫、大学は推薦と、進路ではあまり勉強をしたことがない自分。
一度くらいは頭を使ってみようという思いが、この決断に繋がりました。
結局、税理士になるにはそれから6年…6回の受験を経験することに。
税理士になるには、5つの科目の合格が必要。６年間、勉強が楽しかったというよりも、合格することが楽しくて、勉強を続けていたことを思い出します。
人は、何歳になってもやる気になれば、なんでもできる。やろうと思った時がその時なんだ、という事を、この試験で知ることができました。

「データや数値がそろうことに、美しさを感じる」

起業したばかりの会社の経理は間違いだらけ…。
それを精査して、修正して、完璧なデータをつくる。出来上がったデータは、とても美しい。そこに数字のアートを感じたりもしています。
私がつくり上げるデータは会社の過去を表すもの。会社は、そのデータから、未来を考えていきます。私のデータが、会社の未来を創ることに繋がっているのはとても嬉しいこと。
まさに、会社の成長とはアートなんだと思える瞬間です。
会社とともに、私も成長していくという感覚に、いつもワクワクしています。

「わたし、細やかなA型なんです」

というと、社長さんたちは笑いながら否定します。
そして、大雑把で、なんでも話せるところが私の良い所だと褒めてくれます。
私には、重箱をつつく雰囲気はないようです。
大雑把で話しやすい印象…しかし、実のところは、細かな数字に神経を研ぎ澄まして接するのが大好きな私。
この風通しの良い関係性と、緻密な経理業務の両立が、私が好まれる理由だと思っています。
大雑把な私という印象は、社長さんたちの「なんでも気軽に訊ける」という安心感に繋がっているようです。

「島専門税理士」

昔から、どういうわけか、「島」というものに惹かれます。
ダイビングが趣味なのですが、「海」というより「島」が好きだから、この趣味を楽しんでいるという感覚です。
自分の足では行けないところ…なんていうことも魅力のひとつかもしれない。
現在、縁あって、小笠原諸島に顧問先があります。
私のもっとも好きな仕事先のひとつです。
島の人たちの気質でしょうか、そのあっけらかんとした交流は私にチカラを与えます。
細かな数字との神経質なかかわりを、この島がいやしてくれるのです。
往復に最短で6日必要な島。この島の仕事で出会う人や、私だけの時間は、宝物になっています。
人生となる「仕事」との出会い。
「島専門税理士」という肩書を、いつか名乗ってみたい思っています。

事業所概要