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渡辺英子

渡辺 英子
日本語教師 東京早稲田外国語学校 名誉校長

「日本に人生をかけて来ている学生に、来て良かったと思ってもらいたい」

現在、私は日本語学校の名誉校長をしています。
アジアから日本語を学びに来た学生たちの日本語教育と、これから学生たちが進んでいく大学や専門学校と当校との関係性を深める仕事をしています。
夢をもって日本に来る外国人が、活躍できる場所を作っています。
人に教える仕事に就きたいという思いから、国語の教員免許を取りました。
教育実習での学生さんとの触れ会いは、言葉を教えることの大切さに気が付く時間でした。
教師という仕事は、学校が休みの期間に、まとまった休みを取りやすい仕事です。旅行が好きな私は、休みが取れると、よく海外に旅行に行きました。
海外に行って、現地の人たちと触れ合うことが大好きでした。
国語の教師だと伝えると、日本語を教えてくれとせがまれます。
簡単な表現、挨拶や、暑い寒い、美味しいなどの日本語の表現を教えると、教わったばかりの言葉で、私とコミュニケーションを取ってきます。
その楽しそうな笑顔は、忘れられません。
ある時、タクシーの運転手さんから、「ありがとうございます」と「ありがとうございました」の使い方を教えてくれと頼まれました。
現在形と過去形という事ではなく、お客さんに使う状況としての使い方の違いです。
教え方の基本は「具体的にする」こと。その場面を作って、その場面の言葉使いを教える。
使い方を理解してくれたタクシーの運転手さんは、とても喜んでくれました。
海外でのこんな経験が、日本語教師への興味へ繋がっていきます。
「日本語教師として」

30代後半、私は日本語教師の資格を取ります。
最初は新大阪にある日本語学校に就職します。
韓国の学生が90%の学校でした。
韓国という国の民族性なのでしょう、なにかと理由をつけては、集まってお酒を飲みます。
「先生も一緒に行きましょう!」
この誘いで、私は毎日のように午前様…時には明るくなってから帰ることも…。
朝は辛かったですが、楽しかったからこそ、誘いにのっていました。
そして、この楽しい時間のおかげで、韓国語を身につけることができました。
私の韓国好きは、ここから始まります。
そして、アジアの学生たちとの関りも、ここから始まっていきます。

そんな時間を二年ほど過ごし、私は東京に出ます。
それは「尊敬語」を使えないことが、外国人が社会にでる壁になっているという話を聞いたからです。
社会で活躍するための日本語、ビジネス日本語を教えたい。
外国人がビジネスをするのは、やはり大阪より東京です。
そこに私へのニーズがあると考えました。

東京では、日本の企業と仕事をする外国人が多く、そのニーズにしっかりと対応していきました。
ただ、ビジネスマンは時間が不規則です。
早朝や夜間のレッスンは構わないのですが、不規則ゆえ、突然のキャンセルがある仕事でした。
そして、問題がもうひとつ。
本格的なビジネスでは、英語という共通言語があるのです。
日本語は、最初の挨拶ぐらいをうまく話せれば良い…。
ニーズはあるのですが、なにか違うなぁという気持ちになってきます。
ビジネスマンは仕事のため、学生は夢のために日本語を学ぶ。
もう一度、あの大きな夢を持った、ハングリーな学生たちに日本語を教えたい。
私は、学生を教える教育の道に戻ることを決意します。

「活躍できる居場所」

語学的センスが、ある人とない人がいます。
自分の知っている言葉を駆使して、なんとか伝えることができる人。
習った文法や単語を難しく考え、結局伝えることができない人。
センスに関係なく、私は日本語を教えていかなくてはなりません。
このセンスのあるなしを見抜くことが、日本語教師には必要になってきます。
自国語以外の言葉を習得した経験から、私にはそこを見抜き、対応できるチカラがあります。
ひとつの意味につまずいていると進まない、進めない。
学生のわからないことを的確に掴めることが、私の強みです。

そして、学生に寄り沿った指導も心がけています。
日本語教育だけでなく、生活のサポートまですることが多いです。
例えば、公共料金の支払い方とかまで教えたり…。
土日や、休みも関係なく動いています。
何かあれば、いつでも飛んでいく。親身になって相談にのる。
日本に人生をかけて来ている学生に、来て良かったと思ってもらいたい。
学生の夢を、夢で終わらせない。
日本で活躍できる「居場所」を、自身の手で掴んで欲しい。

「怒りはなにも生まない」

遅刻をしてくる学生、授業中に寝てしまう学生。
どうしても、そういう学生はでてきます。
私は、絶対に怒ったりしません。
相手の立場になり、常に、学生の環境を考えています。
遅刻した理由、寝てしまった理由。
やりたくてやったわけではない理由をしっかりと訊き、寄り添います。

卒業も迫った時期に、学生たちがみんなでどこかに行こうと言い出しました。
「先生も一緒にいこう!」と誘われます。
行先は鎌倉でした。
大仏や八幡宮に行った後、海岸線のレストランに入ります。
席に付くと、突然目の前にケーキが…。
ケーキには「先生、誕生日おめでとう!」の文字…。涙が出そうになりました。
この日は私の誕生日。偶然ではなく、あえてこの日に計画をしてくれたことを後から聞きます。
学生を信頼することが、こんなカタチで私に戻ってきました。

これからの日本は、外国人人材に頼らないとダメな時代が来ます。
外国の方と共存共栄することで、経済も心も豊かになっていく。
世界中の価値観を理解できる国になる。
外国の方が、日本の社会に普通に溶け込めるようにしていきたい。
人種や国という偏見が、大きく開放されていく時代。
世界中の人が、こころの豊かさを手に入れるような社会を夢に見ています。

事業所概要
事業所名 東京早稲田外国語学校
代表者 渡辺 英子
所在地 〒160-0021 東京都新宿区歌舞伎町2-31-11 3F.5F~9F
電話番号 03-6457-3768
FAX番号 03-6457-3768
メールアドレス watanabe@tokyowaseda.com(学校についての連絡先)
ew4230345@gmail.com(プライベートレッスンについての連絡先)
ホームページ https://www.facebook.com/eiko.watanabe.7921
事業内容
  • ビジネス日本語プライベートレッスン
  • サバイバル日本語プライベートレッスン etc.