接客接遇トレーナー
「“人材”ではなく“人財”、私は“人”という財産を育成し、その価値を高めていく」
新入社員研修、ビジネスマナー研修、仕事の進め方・主体性向上の研修、テーブルマナーなどのマナー研修の講師をしています。
プロトコールとは、「国際儀礼」と訳されます。
もとは国家元首同士の会談などでの公的な儀礼を指す言葉でしたが、最近では国際的なマナーの総称として用いられています。
世界中で通用する、所作、考え方ということです。
相手に不快な思いをさせない、相手に迷惑をかけない、相手を思いやる気持ちを体現していくことを基本的な考えとしています。
思うところがあり、この仕事を辞めるのですが、21年やってきたものは捨てきれませんでした。
CAとしてのフライト中の接客や、訓練部の教官として、伝えること、教えることが私には染みついているようです。
また、この世界に帰ってきました。
「私の半生であるJAL時代」
高校生のときの衝撃的なニュースがありました…御巣鷹山のJAL機墜落事故。
事故のあと、CAの方が残したメッセージを読み、感銘を受けていました。
なんとなくCAという仕事に憧れを持ち、短大の英文科を選びます。
ただし、私は英文法が大きらい…良く言えば、耳から覚えるタイプです(笑)。
外国の音楽が好きだった私は当時、好きなミュージシャンばかり聴きまくっていました。
それが功を奏し、ヒアリングは得意で、発音もいつも褒められるほどでした。
こんな楽しい学生時代を…なんてのんきなことを言っている時間は、短大生にはありません(汗)。
あっという間に進路の話になっていきます。
逆に、御巣鷹山の事故を、忘れるほどの時間は経っていませんでした。
あのCAの方のメッセージを思い出し、責任のある仕事をしたいと思っていました。
英語もヒアリングや発音は良い成績! 想いは目標となり、私はCAを目指していきます。
その試験を一つひとつクリアして…なんていう余裕はありませんでした。
来るものをこなし、気が付いたら、いつのまにか合格していた…という感じです。
このころの倍率は13~14倍もありましたが、航空会社は、CAを毎年大量に採用している時代でした。
私は新卒という立場でしたが、中途採用という枠もありました。
なので、ここで落ちても、「まだ中途採用がある」と、気楽に受けていたのも良かったのかもしれません。
当時、「スチュワーデス物語」という人気ドラマを再放送していて、それに鼓舞されていたことも頑張れた理由のひとつです。
入社してびっくりしたことは、ドラマに出ていた方が実際に教官をしていたことです!
あとで聞いた話ですが、ドラマのなかで恋に落ちていく二人にも、実際のモデルがいたそうです。
厳しくも、充実したCAという仕事に、プライドを持って身置いていました。
そしてある日、突然の事例、訓練部に配属が決まります。
自らがCAという立場から、新しいCAを育む立場に。
20年近くの空での経験をもとに、新人研修やキャリアアップのための訓練の教官を務めました。
偶然に、このときもドラマの撮影が入っていました。
監督が、「本物」を求めるこだわりの方で、まさに「本物」だった私も、何度か出演させてもらいました(笑)
「JALの教官というパワーワード」
40歳になるころ、あのJALの破綻が起きます。
そろそろ体力的にも厳しくなってきているときでした。
早期退職の募集が始まり、それにのって、私も退職しました。
残るという選択肢もあったのですが、転職を考えるとギリギリのタイミングだということもわかっての決断でした。
そして、外資系の保険会社に転職します。
ですが、この仕事…私には合いませんでした。
自分でお客さんを「開拓」していく仕事は、私には向いていませんでした。 多くのお客さんと出会いながら、仕事を模索する日々のなか、ある方からビジネスマナー研修の講師をやってみないかと声をかけられます。
モヤモヤとくすぶっていたこのとき、自分の前にある霧が晴れていくような一言でした。
研修をするのは、都内でITのコンサルをしている会社でした。
多くの会社にコンサルタントとして、自社の人材を派遣しています。
派遣先の会社で、そのふるまいや態度に失礼があってはいけない…ということから、私に依頼が来ました。
CAとしてのマナーは身体に染みついています…とはいえ、マナー研修の講師をするのであれば、それだけがすべてではないはずと思い、マナーの勉強を始めます。
ところが、学べば学ぶほど、私のやってきたことや、教官として教えてきたことがそのまま教科書に書いてあります。
それなら、これを使ってしまえ!
「JALの教官」という言葉が、私のパワーワードとなっていきます。
訓練部に配属が決まった日…実は、私のなかでは悔しい思い出となって残っていました。
ですが、そこからの経験が、私に新たな人生のモチベーションを授けてくれたのです。
私は、「人材」という言葉を使うとき、「人財」という漢字で表現しています。
「人」という「財産」。
この財産への投資をしっかりと大きくするお手伝い。
知っていることを並べるのではなく、実際に経験してきたことを伝えて、それを「できる」というカタチにする。
私は、「できる人財」を育成する研修講師として、仕事をいただいています。
専門学校の講師の仕事も始まりました。
大手の結婚相談所でも講師をしていますので、婚活している個人の方からのご相談も受けています。
先日、ご紹介で来られた方は、なんと柔道の世界チャンピオン!
言葉遣いの研修のご依頼でした。
世界という舞台で活躍し、きっと、その後も見据えていたのでしょう。
「人」を磨くことに、とても探求心をお持ちでした。
とにかく、納得するまでは、質問責めにされました。
私自身も、とても勉強させられる仕事でした。
「人財の価値を上げるループ」
研修のあと、アンケートを取るのですが、そこに多く書いてあることあります。
「説明がとてもわかりやすい」 おそらくなのですが、優秀な方というのは、聞いている相手がすでにわかっているという前提で話を進めてしまう。
ということは、私は優秀ではないと言っているようなものなのですが…(笑)、
これは、CAという未知の仕事を教えられてきた、そして教えてきた私の経験から来ていること。
わかりやすく、とことんかみ砕いて話すことを心掛けています。
例えば、座学の途中にゲームをいれて、そこから話をつなげていったり。
生徒は、とても楽しみながら研修を進めていきます。
楽しい時間は、あっという間に過ぎていきます。
寝かせません…いや、眠気すら感じる暇のない研修をしています。
楽しい研修というのは、また受けたくなります…それはリピートとなって、新たな私の仕事になります。
人は忘れる動物です。
だからこそ、このリピートによって、更に研修内容が身に付いていきます。 「人財の価値」を上げていくループが作られていきます。
昨日より、一センチでも自信をもってくださいと伝えています。
それによって、「できないという不安」がなくなり、自分に自信を持ってもらえます。
なにかを一つでも持って帰ってもらう。
ゆっくりでも、確実な一歩を大切にしています。
「日々の研鑽が質を高める」
準備を怠るなということを、自分に言い聞かせています。
研修でいうと、クライアントのことをしっかりと調べます。
クライアントがなにを求めているかを把握することは、研修の基本だと考えています。
それは、「仕事の質」に繋がり、お客様に喜んでもらえています。
普段の生活でも、調べることをしっかりしています。
自分の知識が増えますよね。
すると、不思議と同じ感覚の方と知り合うことが多くなってきます。
感性が似ている人達との語らい…自分のイメージを決めているのはここなのかなと思っています。
お互いが信用、信頼されている…私は、いつまでもそういうひとたちと仕事をしたい。
あのひとであれば、間違いないと言われる人になりたい。
まだまだ学ぶことはたくさんあります。
日々、自分の研鑽を忘れないようにしていきたい。
事業所概要
事業所名 | SMART MANNER |
---|---|
代表者 | 府川 文子 |
所在地 | 〒221-0052 神奈川県横浜市神奈川区栄町17-4-1005 |
電話番号 | 090-6020-0859 |
FAX番号 | |
メールアドレス | ayakof0652@gmail.com |
ホームページ | smart-manner.com |
事業内容 |
|