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会員紹介

稻川静

稻川 静
弁護士

「子供を預けて働く葛藤…そんなことで悩まなくてよい世の中をつくりたい」

弁護士の稻川静です。
東京の法律事務所で、離婚、相続、労働問題などの一般民事事件の対応や、中小企業の顧問業務をしております。
司法試験は、受かる自信があって挑戦したわけではありませんでした。
合格率が低いと言われていた司法試験ですが、法学部在学中にロースクールが創設されたことで、私にも合格の可能性があるかもしれないと思ったことが、弁護士を目指すきっかけとなりました。
当時は、ありのままの自分ではダメだという意識があり、難しい試験に通れば自分に自信が持てるのではないか…自分にも価値があると思えるのではないか…そう感じていたことを思い出します。
「弁護士になるまで」

小さい頃は本が好きな真面目なタイプで、小学生の時は学級委員やお芝居をするなど、目立つことも好きでした。
中高は吹奏楽部に入部し、フルートを担当。
勉強が好きでよく勉強をしていました。
法学部へ進み、大学ではこれまでと違うことが出来る自分になりたい…体育会系がどんなものか経験しておきたい…そんな思いで合気道サークルに入りました。
その後ロースクールへ。
卒業後、2011年に司法試験に合格し、司法修習を経て2012年に弁護士登録をしました。
ここまでは一生懸命頑張れば必ず結果は出せるという人生を歩んできましたが、その後結婚と出産を経て、初めて葛藤が…。

「人生の転機」

産後に仕事に復帰しようとした際に「そんなに仕事を頑張らなくてもご主人がいるじゃない」「こんなに小さな子どもを預けて働くの?」という周りからの言葉がきっかけで様々な葛藤がうまれました。
弁護士になったら社会からも必要とされ、自分に価値があることが証明されるはずだと思って頑張ってきたのに、必要とされている感覚がしないことにショックを受けました。
夫も弁護士で同じように働いているのに、彼にはその葛藤が一切なく、女性だけが葛藤を抱えながら働き続けるのはおかしいのではないかという思いも浮上しました。
子どもが可愛いかったので、ここで諦めて専業主婦になることへの魅力も感じつつ「何かおかしいぞ」という思いは消えませんでした。
そんな時に影響を受けたのが、託児所に併設した仕事が出来るレンタルスペースを提供している事業があると知ったことでした。
「子どもを預けてまで働こうなんて、何という母親なんだ」と周りから思われている気がしていたので、働きたい、子どもとも一緒にいたいという両方の気持ちを持っていることを肯定してもらったように感じ、そのような思いを持っている人の働き方や生き方をサポートしている人や事業があると知り、物凄く救いになりました。
そういう人が周りにいたら、きっと私のように救われる人がたくさんいるはず…葛藤を感じなくてもいい世の中をつくれるのではないか…変えていきたい…そう思いました。
そのタイミングで弊社の代表から事務所を設立したいという話を聞き、、自分と同じような思いがあることを知りました。
弁護士として世の中を良くしたいという思いで働くバックグラウンドがある人が、互いに助け合って仕事が出来る場所をつくりたいという代表の思いに賛同し、創設パートナーとして2020年に法律事務所UNSEENに参画しました。

「コーチングとの出会い」

弁護士資格を取っても自信が持てないままだということに気付き、コーチングを受けました。
「ありのままの今のあなた自身で完璧なんです」と言われた時に、全然納得がいかず、そんなこと言ったって私はこんなにダメなんだとコーチに訴えたこともありました。
ある日、コーチが私の感情を一緒に感じてくれて自己肯定と繋がったと思った瞬間、ありのままの自分が完全に受容されている感覚になった時がありました。
「なんだこの感覚は!」「いったい何が起こったんだろう」と物凄い衝撃を受け、コーチングの資格を取得。
当時、母親になったからには子どもの為だけに生きていかなければいけないという規範意識がありました。
周りから「なんという母親なんだ」という目で見られているとばかり思っていましたが、それは自分の勝手な思い込みだったことに気付きました。
これまで心の中で、ずっとずっと辛さを自分に与えていたのだと思います。
今後は私のように、規範意識で苦しんでいる方へのサポートをしていきたい…そもそもそんな規範意識に苦しめられない世の中をつくりたい…そう思うようになりました。
以前は落ち度がないようにと、余計な緊張感を持ちながら働いていましたが、思い込みが外れて程よく力が緩んだことで、働き方も変わりました。
クライアントさんの中にはストレスを抱えている方も多くいらっしゃいます。
ストレスの痛みを受け止めながら、その方の人生がどうしたらより良くなるかを考えて行くことで、有難いことにお礼の手紙をいただくことも。
多くの方の人生に触れ、クライアントさん自身が、自分の人生を自分で決める力があることに気付かれるたび、喜びとやりがいを感じます。

「大切にしていること」

目に見えない思いや感情を大切にするという弊社の理念に共感し、私自身もクライアントさんの思いの部分を大切にしています。
ただ感情に寄り添うだけではなく、感情と論理の両方をバランス良く持ちながら関わることも大事だと思っています。
サポートをしてくれる人がいると知り、私自身が物凄く救われた背景から、自分もサポートする側の一人になろうと決めました。
弁護士としてだけでなく、私個人としてクライアントさんに何を提供出来るのか…
それは「どんな時でも個人を尊重する」ということです。
誰かを傷付けたり、ハラスメントが発生するのは、個人の尊重を忘れてしまった時に起こるのだと思います。
一人ひとりを大切にすることを日々心がけていったその先には、世の中の人に同じ連鎖が起こり、世界平和に繋がる未来があると信じています。
弁護士という仕事を通して、離婚問題や、女性企業家さんのサポートを柱に「どんな時でも個人を尊重すること」を今後も心がけて行きたいと思っています。

事業所概要
事業所名 法律事務所UNSEEN
代表者 稻川 静
所在地 〒102-0093 東京都千代田区平河町1-6-4 H10平河町6階
電話番号 03-6447-2073
FAX番号 03-6447-2074
メールアドレス info@unseen-law.com
ホームページ https://unseen-law.com/
事業内容
  • 法律相談
  • 法律顧問
  • 契約書作成
  • 代理人として事件受任  etc.