高橋　香
パール販売＆リフォーム

「真珠の美しさと、その裏側にあるたくさんの人の想い…これを伝えていくのが私の役割」

はじめまして、高橋香です。真珠の販売と真珠アクセサリーのリフォームを仕事にしています。古いデザインの真珠アクセサリーのリフォームは、真珠が生まれ変わったよう！ととても喜ばれています。

「真珠への想い」

私の実家は「タカハシパール」という、曾祖父の代から続く真珠屋です。
真珠の染み抜き加工を開発した藤堂安家が興した会社。
神戸の真珠会社の中で、今でも中心的な存在であり続けています。
私はその会社の娘として生まれました…なのですが…家業は当たり前すぎて興味がありませんでした。
実家をでた私は、横須賀の洋服店に勤めます。
仕入れから、販売、接客まですべて行うところでした。
薦めたコーディネートを気に入ってもらえることがうれしくて、楽しみながら、「人」に合わせるスタイルを学んできました。
お客さんとのコミュニケーションの取り方も、ここで手に入れたスキルです。
時は経ち、8年ほど前、娘が関西の学校に行くことになります。
神戸の実家から通うことになり、私もいっしょに実家に帰ることになりました。
先にも書きましたが、私は家業に興味がありませんでした。
ところが期せずして、「タカハシパール」の歴史を知ることになっていきます。
養殖場の宇和島の方々が苦労してつくりあげていく真珠。できあがっているものを、何も感じずに見ていましたが、ここに来るまでにはとても長く厳しい道のりがあることを知りました。
日本の伝統、大事な海、温度、海流、美しい四季、そして日本にしかない「あこや真珠」。
暖かい海でつくる南洋真珠という真珠もあるのですが、巻の良さ、きめ細やかな照りは、あこや真珠には及びません。
真珠の美しさと、その裏側にあるたくさんの人の想い…これを伝えていく役割が私にはある。そして、それを伝えていきたいという気持ちが大きくなっていきます。
そんな時、たまたまあった空き店舗で、お店をやらないかという話が来ます。
東京での経験から、洋服のお店を開店します。
そして、洋服だけでなく真珠も置いて、真珠販売と加工の仕事を始めました。
私と真珠との仕事がここから始まりました。
神戸のお客様とのふれあいのある仕事はとても楽しい時間でしたが、５年ほどで娘が東京に戻ることになり、現在は横須賀で始めています。
実はこう見えて、子供の頃は恥ずかしがり屋で極度の人見知りでした。
小学校時代は、友達の顔を見て話す事ができない程で、いつも誰かの後ろに隠れて目立たずにいたいと思うような女の子でした。

「人と真珠をつなげる仕事」

真珠を今、皆さんにつけていただきたい。
昔のデザインから、今のデザインに変えて、真珠を生まれ変わらせています。
先日、着物をリメイクした服を着ていた方から、着物の「合わせ」にあうような…というリクエストをいただきました。
首回りなので、ネックレスが浮かぶのですが、その方の着こなしに合わせて、チョーカーにリデザインをしました。
お客様はとても喜ばれて、「私にだけのピッタリな提案！ありがとう！」という嬉しい言葉をいただきました。
コーディネートに合わせた真珠のアクセサリーの制作には自信があります。
具体的な服装や使い方などから、「世界にひとつ」をデザインします。
それは、真珠のことをしっかりと学んでいるということ、最高の真珠を見てきたということ、そして、横須賀の洋服店で培った「人」のスタイルに合わせることができるとうスキルがあるからです。
それともう一つ、私ってとても親しみやすいみたいです。
お客様が、いつのまにか友達みたいに話しかけてきてくれます。
ウチに相談…ではなく、おしゃべりに来てくれる…そんなお客様との時間が「人」と「真珠」が近づけていると思っています。

「真珠から広がっていく輪がつくもの」

「人」に対して、刺激を与える人になりたいと思って仕事をしています。
お客様に納得していただいて、また会いたいなと思われる人になりたい。
連絡がきたら嬉しい人、わくわくする人になりたい。

事業所概要