
朝比奈菜々子
朝比奈 菜々子
インテリアコーディネーター
「3人の子どもと夢を育てながら紡ぐ、空間デザインの軌跡」
はじめまして。朝比奈菜々子と申します。
私は現在、インテリアコーディネーターとして様々な案件に取り組んでいます。
美しい空間を作り上げることはもちろんですが、生活を豊かにするデザインを提案することに、大きなやりがいを感じています。
たとえば、子育て中のお母さんからよく聞く、「キレイな空間を保ちたいけれど、お子さんたちが散らかしてしまう…」という葛藤。
私はご家庭の様子を丁寧にヒアリングして、生活動線や収納の使い勝手を考え抜きます。
そして、お母さんに負担が偏らず、家族みんなが家事に協力しやすい空間を提案します。
また、照明プランニングにも力を入れています。
お部屋をキャンバスとして捉え、どんな種類の光をどこにどのように配置するかで、空間はドラマチックに変化し、過ごしやすさが大きく変わります。
「想像以上に心地よい空間になりました!」という感謝のお言葉が何よりの喜びです。
「アートが身近な家庭」
幼いころから美術に囲まれた環境で育ちました。
父が仕事の合間に美術書を何気なく私のそばに置いてくれて、それを読むことが自然な日常。
また 、図画工作用に緑色だけで10種類以上の絵具を揃えてくれたり、祖父の使っていた本格的な彫刻刀を与えてくれたりしました。
ものを創ったり、描いたり。
アートが身近にあることで、小さい頃から創造する楽しさを育まれていたように思います。
私はやがて美術や伝統工芸に興味を持つようになります。
美術館にも度々足を運びました。
ところが、進路を決める時にその父から「美術の世界は厳しい」と言われ、断念。
文系大学へ進学しました。
しかし皮肉にも、私が通う大学のすぐ近くには、美術大学がありました。
好奇心を抑えられず、思い切って美大のキャンパスに潜り込んでみると…
学生が皆、とにかくクリエイティブでおしゃれ!自由でセンス溢れる世界に魅了され、「生活に美しさをもたらす仕事に就きたい!」と、 インテリアの世界を目指すことにしました。
「専門的な学びへの道」
新卒でカーテンメーカーに就職した私は、国内外の高品質なファブリックに触れる機会に恵まれました。
しばらくすると、商品開発室にお呼びがかかります。期待を抱きながら新しい業務に挑戦しました。
しかし、周囲は美大卒で専門技術を習得してきた先輩ばかり。
圧倒され、学んでこなかった自分への劣等感が募っていったのです。
その頃、プライベートでは結婚し、第一子を出産。
産休中にふと湧き上がったのは「職場に戻るのではなく、専門的に学び直したい」という思いでした。
そしてインテリアデザインを学ぶべく、専門学校への入学を決意します。
お姑さんには最初呆れられましたが、その後は家族とともに子育てと学びの両立をサポートしてくれました。
学校では、家具、インテリア、建築、ランドスケープまで幅広く学び、数々のプレゼンテーションを通じて実践力を磨きました。
また、在学中に、イタリアのキッチン用品ブランドAlessi のワークショップにも参加し、合宿で世界各国の若いデザイナーの作品に触れたことも、私のキャリアに影響を与える貴重な経験となりました。
「何とかしてキャリアを繋ぎたい!」
専門学校卒業を控えた年、第2子の妊娠が判明しました。
休学も考えましたが、出産予定が8月の夏休み中だったため、出産後すぐに復学し卒業制作を完成させ、無事に卒業しました。
振り返ると無謀でした。
でも、遅くに学びをスタートした私は焦燥感に駆られ、 早く就職して経験を積みたい一心だったのです。
卒業後は、建築設計事務所でインテリアデザイナーのアシスタントとして働き始めました。
10時~17時半という育児と両立した勤務時間では制約があり歯がゆさもありましたが、クライアント に提案する家具や雑貨、内装材の選定に携わるたびに、心が躍りました。
特に、富裕層の邸宅での高級素材を扱う経験は、私の感性を大いに刺激しました。
その後、第3子を妊娠。
産休が明けたら事務所に戻りたいと思っていましたが…、
リーマンショックの影響で「今戻ってきてもらっても仕事がない」と言われてしまいます。
やむなく新たな職場を探すことになりました。
「多くの職場を経験して固まった決意」
新たな就職先には、照明メーカーを選びました。
それまでの仕事を通じて「光」が空間を変える大きな要素だと感じていたからです。
住宅やモデルルーム、競技場などの照明デザインに携わり、光が生み出す空間の魅力を実感しました。
また、子育て中の社員が多く働きやすい環境でした。
ただ…子どもが成長するにつれてわいてきたのは、「やっぱり現場に出て働きたい––––」という思いでした。
会社勤めでは限界を感じ、業務委託のコーディネーターに転身します。
多くの案件を抱えましたが、収入面では厳しくて、食べていくのも大変でした。
おまけに、私とお客様との関係はとても良かったのに、大手不動産会社と関わる中で営業さんのミスを擦り付けられて泣き寝入りせざるを得ない、なんていうことも…。
私にとって一番苦しい時期でした。
それでも「インテリアが好き」という気持ちが支えとなり、この情熱だけは失いませんでした。
「イタリア高級家具ブランドの店長からフリーランスへ」
次なる挑戦は、イタリアの高級家具ブランドでの仕事でした。
家具を通じて空間全体をデザインする中で、外商顧客などのラグジュアリーな方々ともご縁をいただきました。
これまでに培った知識やセンスを存分に活かし、仕事の自由度と純度が高まっていくのを感じました。
そして2024年4月、ついにフリーランスとして独立し、現在に至ります。
SNSでの発信や業者からの依頼を通じて、遠方の方にはオンラインで、都内近郊の方にはリアルでの提案を行っています。
この新しい働き方では、一人ひとりのご要望に深く耳を傾けることを大切にしながらも、プロとして新たな視点を提供することに重きをおいています。
最初は「センス」という観点で声をかけられますが、私の提案を通じて、ご自身でも気づかなかった本質的な課題や解決策に気づいていただけます。
クライアントは、私の提案をまるでサプライズのプレゼントを受け取るかのように喜んでくださいます。
こうして、私の仕事がますます豊かになっていくことを実感させていただいているのです。
「続く挑戦…」
私の人生は、クライアントが日々幸せを感じる空間を創り上げる挑戦の連続です。
それは、単に流行を追うだけの一過性のテイストではありません。
私の仕事に深い意味を与えてきたこれまでの経験から、一つ一つ、新しいインスピレーションを得て取り組んでいます。
インテリアの枠を超え、ブランディングの背景をスタイリングで提案したり、セミナーやコラボレーションの依頼を受けたりするなど、仕事の幅も広がっています。
さらに、 業界内外の様々なジャンルの方々と繋がりながら、オートクチュールなインテリアの提案をしていきたい、と夢が膨らみ続けています。
これからも、私のアンテナがキャッチするすべての刺激をデザインに活かし、質感、色彩、光を融合させた新しいアイディアを生み出していきたい––––。
感動と心躍る楽しさを原動力に、私の挑戦はまだまだ続きます!
事業所概要
事業所名 | Lyric Interior |
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代表者 | 朝比奈 菜々子 |
所在地 | 〒201-0005 東京都狛江市岩戸南1-13-11 |
電話番号 | 080-3209-5584 |
FAX番号 | |
メールアドレス | asahina@lyric-interior.jp |
ホームページ | https://www.lyric-interior.com/ |
事業内容 |
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