
はやかわ直子
はやかわ 直子
フラワーアレンジ レッスン&販売
「色鮮やかなお花と過ごす、幸せな自分時間を…」
バンコク、ロサンゼルス、シンガポール…。
22年間にわたる海外生活を経て、今私は、東京・北区のフラワーサロンでお花のある暮らしを提案しています。
カルチャーセンターでの講師も務めながら、「心が満ちる時間」を、一人ひとりに寄り添って紡いでいます。
「お花との出会いは、高校の華道部」
お花との出会いは、高校時代に華道部に入ったのがきっかけでした。
外部からいらしていた40代くらいの先生がとても素敵で、その凛とした佇まいに憧れました。
当時は「女性は結婚したら家庭に入る」のが当たり前の時代。
でも私は「それじゃつまらない」と感じていました。
結婚しても、自分で何かを続けたい。
お花だったらそれが叶うかもしれないという思いが、心の奥にありました。
「学生時代に訪れたアメリカやヨーロッパ」
学生時代は、好奇心のままに海外旅行やホームステイに訪れました。
スマホのない時代、『地球の歩き方』を片手に、ロンドンやローマ、フィレンツェ、ヴェネチア、パリの街を友人とバックパックで巡りました。
ウフィッツィ美術館、ルーブル、オルセー、そしてロンドン郊外の小さなタペストリー美術館まで…。
異国の空気や色彩に触れるたび、心がふるえるような感覚がありました。
今のフラワーアレンジメントの色づかいや表現のベースになっていると思います。
「就職、結婚。そして駐在妻に…」
新卒で商社に就職し、やがて社内結婚。
夫の海外赴任を機に、海外生活が始まりました。
結婚式では、ちょうど当時フラワーアレンジメントが流行りはじめた事もあり、ふと「結婚式のブーケを自分で作りたい」と思ったのです。
希望通り自作のブーケを持つことが出来たのですが、 思っていた以上にブーケ作りは大変で…。
前の晩は一晩中、霧吹きで水をかけて手入れして、ほとんど眠れなかったことを今でも覚えています。(笑)
海外生活はというと、父が転勤族だったこともあり、環境に馴染む力は自然と身についていたつもりでしたが、“駐在妻”という立場は華やかに見える一方で、人間関係が非常に繊細で複雑。
誰とランチをした、しないで空気が変わることも…。
そんな中で私を支えてくれたのが、「お花を軸に生きよう」と決めた気持ちでした。
1997年からのタイ駐在の6年間では池坊のバンコク支部に通いながら、生け花の学びを続けました。
また、タイ語を猛勉強し、国家試験にも合格。
そのおかげで現地のフラワー教室のチラシを読めるようになり、バンコクのカリスマフローリスト「ゴルフ先生」に出会うことができました。
そういった経験が、「40歳までに自分の教室を持ちたい」という夢につながっていきました。
「Flower KOKOのはじまり」
2005年、ロサンゼルスに移り、ついにFlower KOKOを立ち上げました。37歳の時でした。
最初は駐在妻仲間にお花を教える小さな輪からのスタート。
報酬をいただくことはできなかったので、レッスン後に手作りケーキをふるまいながら、和やかな時間を楽しんでいました。
当時、私は母親としての責任も大きく、息子の現地校や補習校、塾の送迎そしてリトルリーグの付き添いなど、アメリカ社会の中での生活は毎日が緊張の連続でした。
そんな日々の中、お花に向き合うと、心の中がすっと静かになる––––。
それが、私自身のバランスを保つ大切な“自分時間”でした。
「試練を超えて」
忘れられないのが、再びタイに住んでいたときのことです。
夫が現地で起業、息子はアメリカへ留学。当たり前にあった家族の形が突然変わり、「私はこのまま一人になってしまうのかもしれない…」という不安に襲われました。
レッスン中に涙が出そうになり、別の部屋で泣いてから平然を装って戻ることもありました。
そんなときも、私を救ってくれたのはお花でした。
毎日、生徒さんが途切れることなく来てくれていたことで、責任感が私を奮い立たせてくれました。
そしてもうひとつ、大きな癒しとなったのが、タイで出会った花文化「プアンマーライ」。
仏教の教えに基づいたお供え花で、日本にはないアレンジメント、そして祈りの美しさに心が洗われるようでした。
この出会いは、Flower KOKOの作品作りにも影響を与えてくれました。
思い返せば、このタイでの10年間はお花だけに集中できた「第2の青春」でした。
「帰国後も、お花が人生の軸」
帰国したのは、2023年。
父の介護が必要になったこと、そしてコロナ禍による制限も重なった事がきっかけでした。
大きな節目でしたが、日本に「拠点」ができたことで、留学を終えた息子を迎えることもでき、家族で過ごせる日々をありがたく感じています。
現在は、東京・北区のフラワーサロンを拠点に、また新たなお花の時間を紡いでいます。
レッスンには、40〜50代の女性を中心に、80代の方まで幅広く参加されています。
よく「レッスンの準備ってそんなに大変なんですか?」と驚かれますが、花材選びに始まり、ワイヤーの位置や配色のバランスまで、一人ひとりの完成形を思い描いて整えるのは、なかなかの体力仕事。
タイでの準備は、毎回汗だくでした。(笑)
でも、「これなら、きっと楽しく作れるはず!」という想像力と手間こそが、私にとっては大きな喜びなのです。
「すべての経験を今に重ねて 」
私のモットーは、「色鮮やかなお花と過ごす、幸せな自分時間」。
それは、22年にわたる海外生活の中で、私自身がお花と向き合うひとときに何度も救われてきた経験から生まれた言葉です。
異国での戸惑いや孤独、慌ただしい日々の中でも、お花と向き合うことで心がすっと整っていく––。
その静かな時間が、自分を励まし、前に進ませてくれました。
だからこそ、今レッスンに来てくださる方にも、お花を通して自分自身と向き合い、心を整える時間をお届け出来たら!と思っています。
特に、家庭や仕事など多くの役割を担う女性にとって、自分だけの時間はとても貴重です。
週に一度でも、誰にも気を遣わず、お花と向き合う時間があること––。
そのひとときが、人生にそっと彩りを添えてくれると信じています。
事業所概要
事業所名 | Flower KOKO Flower Salon 花教室 |
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代表者 | はやかわ 直子 |
所在地 | 東京都北区 |
電話番号 | |
FAX番号 | |
メールアドレス | flower_koko_n@yahoo.co.jp |
ホームページ | https://flowerkoko.com/flowerkoko |
事業内容 |
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