
高須直美
高須 直美
デザイン×印刷
「私にとっては数ある名刺の一枚でも、その方にとっては渾身の一枚」
高須直美です。
デザインから請け負う印刷会社を営んでいます。
私自身は、グラフィックデザインを担当しています。
今の時代、デザインから請け負うことをしないと埋もれていってしまいます。
私は、モノ作りが大好き!依頼さえあれば、どんなお手伝いも厭いません。
デジタルの時代ですが、まだまだ紙の製品は欠かせません。
手に触る紙のぬくもりというのは、人の生活からは捨てがたいもの。
興味のある紙を見つけると、問屋さんに訊いたり、探しに行ったり…。
紙からのインスピレーションから、デザインを考えたりもします。
私…ちょっとした紙のオタクなんです(笑)
「デザインと質感の両方が肝」
もともと父が印刷会社をやってました。
時代の流れでデジタル化が進んだとき、会社の経営が厳しい状況に…。
私になにかできることはないのか…。
自分たちでなにかを生み出さなければ、この業界に残ることはできない。
真剣に印刷の未来を考えました。
デザイン…というよりも、絵が好きだった私…会社にあったMacを触ってみます。
ただ、絵は好きでしたが、美大やデザイン系の学校に通ったことはありません。
それでも、とにかくやってみようという思いからMacをいじっていると、なにかしなければという思いよりも、Macの楽しさにのめりこんでしまいました。
楽しくなるって、すごいパワーですよね。
まずはお手本を見てマネをすることからだと思い、印刷物をたくさん集めます。
すると、手にした実物から、デザインだけでなく、紙の質や感触も商品に影響することを知ります
こうなってくると、もうコレクションを集めている感じです。
最近は、デジタルのものばかりになってしまって、実物のあるものが少なくなってきました。
なので私のパソコンの中には、デジタル製品のお手本もどんどん増えていってます。
デジタル製品であっても、参考にはなりますし、そういうものを見ること自体が好きです。なんか、ワクワクしてしまうんですよね!
美術館や展覧会にもよく足を運びます。
建築を見て歩くことも大好きです。
それらの「本物」と言われるものには、ものすごいエネルギーを感じますし、そこから得られるインスピレーションは、私の発想の源になっています。
カタチのある「実物」には、デザインが持つ「力」を再認識させられます。
Macの楽しさから始めたデザインですが、今では会社の中になくてはならない事業の柱になっています。
以前は印刷物を納品していたところが、印刷物をやめて、デジタルデータでの納品に代わったところもあります。
デザインをやっていなかったら、こういう仕事はいただけていなかったと思います。
パッケージデザインなどカタチのある商品はデザインと質感の両方が肝になってきます。
そんなとき、当社の仕事がもっとも生きる場面です!
「私のデザインの個性」
小さいころは、人見知りがはげしくて、親戚のおじさんでもいつも同じおじさんのところにしか行かないタイプ。
家遊びが好きで、絵を描くことが大好き。
とはいえ、3歳上の兄と遊んでいたら、塀を乗り越え損ねて落下…、額から血を流して帰った…なんてこともあります。
おとなしい…というよりも、人見知りといったほうがしっくりきますね。
おとなしい子どもは、あんまり額から流血しませんよね(笑)
周りに流されないところがあるとも言われます。
モノに対するこだわりは小さいころからあって、流行っていても、自分がいいなと思わなければ、選ばなかった。
きらいな服とかは絶対に着ない。色もピンクや赤は苦手でした。
カワイイものも苦手で、カッコイイものに惹かれます…なので洋服も、ひらひらした感じや花柄はぜんぜんありませんでした。
高校では芸術の科目は音楽を選んでいました。
デザインの仕事をすることは、この時点では考えていませんでした…というよりも、デザインという仕事があるということを知りませんでした。
考えてみると、親からも、そんな話を聞いたことはありませんでした。
実は、インテリアコーディネーターになりたいって思ったことがあります。
通信で資格を取ろうと思ったのですが、あまりに専門的すぎて挫折…。
その次は、なぜか?陶芸家を目指します。
自分でなにかを作り上げることに魅力を感じるんです。
陶芸教室に通いつめ、電気窯を買いたいと思うくらいにのめりこみました。
ちょうどその頃ですね、会社の経営が厳しくなってきたのは…。
初めは会社のMacをいじっていたのですが、しっかりとデザインを学び始めることに。
ビジネススクールのグラフィック科に通います。
そのあと、会社のコネを使って、デザイン会社に手伝いに行っていました。
これが面白くて、Macを使ってのデザインを貪欲に求めていきました。
都内でも、いろんなデザインイベントやアワードがあり、そういうところに足を運ぶことが大好きでした。
デザインの勉強している友人と、デザインノートを作ろうという話が盛り上がります。
自分たちのデザイン集…家が印刷屋なので、作れちゃうんです…しかも1000部!
もちろん、紙にもこだわってしまいます。
そこが、ほかのデザイナーとの差別化でもありました。
まだ、ホームページやECサイトもない時代。自分たちで美術館に営業に行って、ミュージアムショップに並べてもらうことができました。
美大の友達に、このことを話したら、あまりの無謀さにびっくりしていました。
知らないってことは、すごいこと。ショップで扱ってくれたことは、とても嬉しい思い出です。
ちゃんとした美大とかは出ていない…常にそんな気持ちが私にはあります。
でも、インプットは誰にも負けていません。
だからこそ、それは私のデザインの個性になっていると思っています。
「信頼が次へのチャレンジの源」
最近、名刺の仕事が増えています。
仕事量から考えると、時間をかけすぎだと思うのですが、好きな仕事なんです。
これでいいやっていう仕事はしない主義なので、名刺一枚をしっかりと作りこみます。
もちろん紙にもこだわって、その人だけの名刺を作ります。
名刺が、その人の第一印象を決める…その考え方にこだわります。
私にとっては数ある名刺の一枚ですが、その方にとっては渾身の一枚であることをいつも意識しています。
まずは私を知ってもらうこと。そのきっかけが名刺のデザインであればと思っています。
結局、デザインの仕事が大好きなんです。
お仕事を頼まれて、デザインを気に入ってもらったときの笑顔を見るのはホントに嬉しい。
だから、いつも頑張ってしまいます。
デザインしたもので「売り上げが上がった」、「反響があった」と言われる…それが、私の自信につながる。
常に、クライアントさんには気分よく仕事に関わって欲しいと思っています。
専門的なことをわかりやすく説明し、ワンストップで製品を仕上げる。
デザイナーさんだから、言いにくいな…みたいな壁は作らないように心掛けてます。
私に頼めば、なんとかしてくれると思ってくれてる気がします。
私はクライアントさんのブランドを作っていると思って仕事をしています…そしてそれこそが私のブランドになっていると思っています。
ブランドとは顧客との約束…高須さんに頼んで良かったと言われる仕事をしていきたい。
無理かなと思うことも、とにかくできる限りのことをしてチャレンジします。
やらないで決めることは絶対にしない。
するといつのまにか、できることが多くなっています。
それはクライアントさんに貢献ができることが増えていくということ。
そして、クライアントさんの笑顔も増えていきます。
笑顔の交流は、信頼の証です。
この信頼が、次の私の更なるチャレンジの源となっていきます。
事業所概要
事業所名 | 株式会社アルプス・タカス |
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代表者 | 高須 直美 |
所在地 | 〒110-0004 東京都台東区下谷2-18-11 |
電話番号 | 03-5603-1288 |
FAX番号 | 03-5603-1199 |
メールアドレス | alps_takasu@ybb.ne.jp |
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